文化は溜まり場から生まれるものだ

中島睦(61) / BAR WASTED TIME / 下北沢 / 東京

 

ライブハウスと、音楽の仕事。

小3から高3までの10年間は下関市に住んでいました

でも東京に戻りたくなって、都内の大学に入学。1年次は静岡県のキャンパスだったんだけど、2年次から都内のキャンパスへ。

下町での生活は好きじゃなかったので、いきなり下北沢に来た。1年間バーでアルバイトをしていて、そこででたくさんの音楽業界の人と知り合ったんです。

そのとき唯一あったライブハウスに出入りしていたりもしていました。そこでたまたま業界の人に声をかけられ、音楽の仕事を手伝うことに。

元々バンドをしていたこともあり、レコーディングなども手伝っていました。

 

 

マネージャーから、制作会社へ。

ある日、デビューしたばかりの新人アーティストのマネージャー的なスタッフを探しているからやってみないかと誘われたので、引き受けたんです。

そのアーティストが当時新人の、竹内まりやだった。彼女が結婚するまでマネージャーを続け、最後にはチーフマネージャーになりました。

でも彼女が山下達郎と結婚し、マネージャーの仕事がなくなったので、その仕事を離れることに。

すると、当時、音楽関係で繋がりがあった立ち上げたばかりの音楽制作会社にヘッドハンティングされたんです。

 

そのときは24歳だったんですけど、当時にはなかった、いろんなアーティストを集めてコンサートツアーを組んだり、コーディネートをして世に送り出すことを日本で初めてやったんです。

ちなみにそのタイミングでは、もう大学は中退していましたね。その後は25年間その会社で働いて、33歳のときに代表取締役になりました。

1999年に別の会社を立ち上げもした。音楽とITを融合をしたモノをつくる会社でした。

YouTubeがなかった時代に、誰ももやっていなかったインターネットを使って、ストリーミングで音楽ライブを配信することを始めたんです。

 

 

音楽と、コミュニケーション。

当時ネットバブルだったこともあり、あまりうまくいかず手を引きました。いくつも事業展開していたが、それも全部やめたんです。

最後に残ったのが、2002年から始めた、渋谷にあるWASTED TIMEというお酒を出すライブハウスの運営でした。そこでは13年間、2016年まで運営していた。

事情があり店をたたむことになったが、「自分が育った下北沢でバーをやりたい」って思いがあって、去年の2月にこの店をスタートしました。

 

この店で大切にしていることは、「居場所」「たまり場」を作ること。そして、「いい音楽が聞けること」ですね。

人のコミュニケーションが生まれる前提として、「いい音楽が聞けること」って大切だと思うんです。

あとは、居場所としていろんな世代の人たちがふらっと立ち寄って、気軽に話せる場所を作りたいんですよね。

だからお酒や料理は、とても高いモノではなく、カジュアルに提供したり、思いつき料理なんかも提供したりしています。

 

 

若者へ、伝えたいこと。

音楽を聞いてほしい。音楽は誰かが作らないと生まれないもの。

そこには必ず作り手の想いがあるので、汲み取ってほしい。

 

あと今、バーというものが廃れつつあると思う。でも、バーって必要な場所だと思うんです。

日常で何か少し足りないこと、それを補う場所がバーだと思うし、バーの文化に触れてほしい。

 

 

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中島睦(61)

下北沢 / 東京

趣味:洋ロック / 読書 / 映画鑑賞

 

BAR WASTED TIME

営業時間:18:00 – 26:00

最寄り駅:下北沢駅

住所:〒155-0031 世田谷区北沢2-11-4 佐藤ビルB1

TEL:03-6751-0656